血尿

1. 腎：腎結石、腎嚢胞、腎炎、腎盂腎炎、腎がん、腎盂がん、腎血管の異常
2. 尿管：尿管結石、尿管がん
3. 膀胱：膀胱炎、膀胱がん、膀胱結石
4. 尿道：尿道炎、尿道結石
5. 前立腺：前立腺肥大症、前立腺がん、前立腺炎
6. 泌尿器以外の病気：大腸の病気、婦人科の病気
7. 良性血尿

膀胱炎

頻尿

尿失禁

• 腹圧性尿失禁
  急に立ち上がった時や重い荷物を持ち上げた時、咳やくしゃみをした時など、お腹に力が入ったときに尿がもれてしまうのが腹圧性尿失禁です。これは骨盤底筋群という尿道括約筋を含んだ筋肉が緩むためにおこります。
• 溢流性(いつりゅうせい)尿失禁
  自分で尿を出したいのに出せない状況が続いた結果、膀胱がこれ以上尿を貯められなくなり、少しずつ漏れ出しれしまうという症状です。
  前立腺肥大症などの排尿障害が必ず前提にあります。男性に多くみられます。
• 切迫性尿失禁
  急に尿がしたくなり（尿意切迫感）、我慢できずに漏れてしまうのが切迫性尿失禁です。外出中や乗り物に乗っている時など起こることによって、困っている方がいるようです。原因として脳血管障害など原因が明らかなこともありますが、加齢によって特に膀胱が勝手に収縮すことにより、尿意切迫感や切迫性尿失禁をきたすこともあります。男性では前立腺肥大症も切迫性尿失禁の原因になります。
• 機能性（社会的）尿失禁
  身体運動機能の低下や認知症が原因でおこる尿失禁です。歩行障害のためにトイレまで間に合わない、あるいは認知症のためにトイレで排尿できない、といったケースです。 この場合、介護や生活環境の見直しを含めて、取り組んでいく必要があります。オムツや下着などを工夫する必要があります。

尿路結石

1. 自然に尿道から結石を排出させる保存的治療（水分摂取　適度な運動と拝石補助剤の内服や尿酸結石やシスチン結石であれば、尿をアルカリ性に変える薬などを投与し、結石を溶かす治療）がまずは選択されます。
2. 侵襲的療法（結石が1cm以上の大きさで自排が困難、あるいは尿の流れが阻害されて水腎症になる恐れがある時、薬の効かない尿路感染症がある時、激しい痛みがある時に行ないます。）
   侵襲的治療の一つに「体外衝撃波結石破砕術（ESWL）」と呼ばれる方法があります。これは、体外で発生させた衝撃波を体の中にある結石に集め、そのエネルギーで結石を砕くというな方法です。衝撃波が通過した腎組織が損傷を受け、ほぼ全例で一時的に血尿が出ますが、手軽であり、最近では外来でも施行可能な機器も開発されました。細かくなった石は尿道より排出されます。
   大結石あるいは硬い結石でESWLに抵抗する場合、あるいは解剖学的にESWLが施行しにくい場合には短期入院が必ず必要ですが、軟性内視鏡を用いてに結石を取り出したり、必要であればレーザーで石を砕く方法も行なわれています。
   当院では必要に応じて諫早市内の提携病院での侵襲的治療のための紹介を行っています。
   患者さんの了解が得られれば、車で1時間の鹿島市の提携病院（納富病院）での手術も可能です。（毎週木曜日に私が執刀に行く予定です。）

前立腺肥大症

前立腺癌について

1. 腫瘍マーカーとして使われているのが、PSAです。PSAは前立腺の細胞で産生されて精液の中に分泌されます。このうち、ごく一部が血液中に移行します。通常、成人男性では基準値は0-4.0ng/mlとなっていますが、前立腺肥大症、前立腺炎でも異常が出る事があります。
2. 直腸内触診:PSAが異常なくても指でがんを触ることも稀ではありません。
3. 前立腺エコー(超音波検査)
   エコーでがんが見つかる場合もあります。前立腺の大きさ（容積）を正確に測定できます。
4. 提携病院での前立腺MRI（体内に医療機器、例えばペースメーカーなどが埋め込まれている方は原則できません。）
   以上の検査で癌が強く疑われる場合は
5. 確定診断（がんを確定するための検査）として提携病院での針生検（病理診断のために前立腺組織を採取）をお勧めしています。

STD（性感染症）

1. 寄生虫：毛ジラミ、疥癬
2. 原虫：トリコモナス
3. 細菌：梅毒、淋菌、軟性下疳、クラミジアなど、クラミジアトラコマティス、マイコプラズマ、ウレアプラズマ
4. ウイルス：性器ヘルペス、尖圭コンジローマ、HIV、肝炎、伝染性単核球症など 直腸内触診:PSAが異常なくても指でがんを触ることも稀ではありません。

ED（勃起障害）